便秘解消には水分補給が欠かせない

水は人間の身体の大部分を占めています。
水分量は年齢や性別、肉づきなどで違いがありますが新生児は75パーセント、成人で60パーセントを水が占めています。
ですから水分補給は体のためにとても大切なことです。
水分が常に足りている状態が体にとってはベストなので喉が渇いて一気に飲むのではなくこまめに補給するのが良いと言われています。
人間は体の中で生命にかかわる場所から優先的に不足を補うようできています。
そのため、喉が乾いてから一気に水を飲むと不足している部分に水は運ばれます。
そうすると慢性的に水分不足の場所ができてしまいます。
これが便秘の原因の一つです。

実は、水分は便秘解消の役割も担っています。
大腸で水分を吸収して便の形を作っているため、便には水分があまり含まれていないと思う人も多いでしょう。
しかし、適度な水分が含まれていないと便が硬くなり腸に詰まって便秘になったり痔の原因にもなります。
水分が体内で足りていないと必要以上に大腸で水分が吸収されてしまい便が硬くなる原因となるのです。

他にも水分は便秘改善のために役立っています。
腸の掃除には食物繊維がいいというのは有名です。
この食物繊維は腸の中で便を掻き出す役目をしてくれるのですが、水分があると繊維が膨張します。
膨らんだ繊維が腸内を動くことで掃除の役目をより強化してくれます。

女性はダイエットをするときにむくみ対策で飲む水を減らすことがあります。
これは水分不足を招き便秘を起こしやすくします。
そして、体が軽い脱水症状を起こし水分を極力排出しないようにしようとするため、水分の排出が行われにくくなります。
そのため、よりむくみやすい状態になります。
腸に便が溜まったり体に水分が溜まってむくんだりするのは肥満を引き起こします。
ですから、ダイエットのつもりで行っていることが逆効果になる可能性があるのです。

ダイエットを意識して水分量をコントロールする場合には2リットルほど飲むことが理想です。
その時には白湯や常温で飲むこと、一気に飲まず喉が渇いたと思う前からこまめに飲むことを徹底しましょう。
そうすればむくまずさらには便秘解消もでき、ダイエット効果も得られます。